医療モールで開業するときに気をつけたい点
2019年07月30日
ここ最近、医療モールの開発案件は変わらず多く出てきています。
医療モールで多いのは、3~4科目のクリニックと調剤薬局が集まり、同じ敷地内に開業するというスタイルです。メリットとしては、1単体のクリニックで開業するよりも認知度が得られやすく、連携による相乗効果が図れる点。
立地も分かりやすい場所が多く、将来近くで開業するドクターに対し、抑止力を与えることができます。
デメリットとしては、隣のドクターと何らかの理由で衝突などしてしまった場合は、互いに連携どころか悪い関係のまま、診療を続けていかなければならない点。
診療内容が重なるドクターが既に契約していたとか、3診の医療モールの企画で2科目は決まっていると聞いていたが、契約後に他のクリニックは決まっておらず、結局1つのクリニックで開業する事になったとか、数年後に賃料の値上げを要求された等、トラブルとなり、泣く泣く医療モールから出ていかれるという話も実際よく耳にします。
また、開発ありきで計画されていて、そもそも医療に適している場所ではない、競合が多すぎる、患者さんの駐車場は充分に確保できない、など条件を満たしていない開発物件も多々見受けられます。
医療モールを企画・募集される会社は様々あり、中には自社の目的や利益追求のために、入居を希望される先生の選定や調査を行わず、先生にとって有利な説明しか行わない様な会社もあります。
医療モールでの開業を決意される前に、医療モールを企画・募集している会社からの説明はもちろん、中立的な立場の専門家等からの意見をしっかり確認し、見極めをすることが望ましいと考えます。
弊社は医院開業・経営支援専業の会社として長年の経験とノウハウがあります。
有料にはなりますが、エリアにおける医療モールマーケットからの賃料の妥当性を精査し、
入念な調査を行ってから、先生に適した開業地かどうかを見定めていきます。
先生の間に立っての交渉や折衝も得意としていますので、先生が判断に迷ったときや困ったときは、
契約前にご相談ください。