医師の新規開業に対する規制について
2025年05月11日
近頃、開業希望の先生から時折聞く言葉があります。
それは、「2026年から、新規開業に関して何らかの規制が入る可能性があるので、開業時期を前倒しする事にした。」と言う事です。
実際に、令和6年(2024年)3月29日に開催された「新たな地域医療構想等に関する検討会」の第1回会合では、2040年頃を見据えた持続可能な地域医療提供体制の構築に向けて、以下の主要な議題が取り上げられました。
その中の取り組みの一つとして、【医師の新規開業に対する規制の検討】が議論されています。
具体的な案としては、以下の様なものがあります。
・開業前の届出義務
外来医師多数区域で新規開業を希望する医師に対し、開業前に提供予定の医療機能等を都道府県に届出ることを求める。
・地域医療への協力要請
届出内容を踏まえ、地域で不足している医療機能の提供や、医師不足地域での医療提供を要請する。
・要請に応じない場合の措置
要請に応じない場合、都道府県が勧告や公表を行うこと、また保険医療機関の指定期間を短縮することなどの対応を検討する。
ただ、これらの措置は、医師の自由な開業を制限する可能性があるため、慎重な議論が行われているところです。
今後さらに詳細な検討が進められる予定で、今後、弊社としても今後の動向に注目していく事が重要だと考えています。